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生運動選手の生物ミネラルの経日連続摂取による
生体酸化の抑制に関する研究

大阪大学健康体育部  大平 充宣
鹿屋体育大学     塩川 勝行
株式会社やつか    中山 栄基

要旨


 運動選手にとって生体の酸化は疲労の蓄積と密接な関係にあり、自己の運動能力を低下させる主たる原因因子である。それ故、生体酸化の抑制は運動能力のレベルアップ化につながるもので、すべての運動に共通したテーマである。野生植物を中心とした素材から抽出した生物ミネラルは酸化を防止する高い還元力と自然界のミネラルバランスを備え、免疫賦活能を高める作用を保持している。今回、この生物ミネラルを一定量、一定期間経日摂取することによって、生体酸化がどの程度抑制されるかを目的とし、計画、実施された。
 被験者は大学のサッカー部の部員8名(18〜21歳)で、毎日同じ量の運動メニューを行いながら、生物ミネラル(MKゴールド・0.1%ミネラル水)の摂取前と経日連続摂取12日目の安静時とエルゴメーターによる15分間の運動負荷後及びミネラル摂取中止後10日後の安静状態で血液と尿を採取し、体の基礎検査を行い、各検査結果より生物ミネラルの摂取による生体の酸化の抑制程度を検索した。以下にその結果を要約する。

1)生体の酸化度をみる尿中の酸化還元電位(ORP)の測定では生物ミネラルの摂取中に減少をみとめ、さらに還元力を示すマイナス値を全例が示した。生物ミネラル摂取中止後も若干の酸化方向に進んでいるものの、還元状態を維持する例が多くみられた。

2)疲労の蓄積の程度を示すCPK、LDH、BUN、尿酸値などは安静時、運動負荷後共に生物ミネラルの摂取中には摂取前に比べて減少した数値を示し、生物ミネラル摂取中止後は摂取前に比べて若干の減少はあるものの、摂取中ほどの差は見られなかった。運動負荷によって増生される老廃物が生物ミネラルの摂取によって抑制されることが示された。

3) NK細胞活性と白血球数、血小板数が生物ミネラルの摂取によって減少する結果を示した。生体に異物が侵入したり、生体に負荷が強く生じると、あるいは酸化されてくると生体の防衛機構が働き、白血球数の増加が生じるが、これらが減少することは運動による生体の酸化、負荷が生物ミネラル摂取中には生じていないことを示している。又、生物ミネラル摂取中止後もNK細胞活性はさらに減少する結果を見た。白血球数については摂取前よりは減少し、摂取中よりは増加の結果を示した。

4)生物ミネラルの摂取中の安静時に血糖値の増加がみられた。又、中性脂肪(TG)はミネラル摂取中の安静時、運動負荷時共に増加が見られた。通常、疲労が蓄積すると血糖値は減少するが、生物ミネラルの摂取によって血液内に糖の分泌が高められている。又、中性脂肪も増加しているが運動エネルギーが高められているものと考える。
生物ミネラル摂取中止後、血糖値は摂取前のレベルに戻り、中性脂肪は摂取前よりは増加を示し、摂取中よりは減少の結果をみた。

5) 赤血球数、血球容積(HCT)、血色素量(Hb)などについては生物ミネラル摂取による差異はみられなかったが、血清鉄では明らかな減少がみられたことから、酸素運搬能を無理に高める作用が生じていない状態にあることと推察される。生物ミネラル摂取中止後の血清鉄は摂取前よりは減少、摂取中よりは増加をみた。

6)その他の血液検査、生化学検査、尿検査、血圧、脈拍数、体温、体重などには生物ミネラルの摂取による差異は認められなかった。

以上のことから、MKゴールドや液状生物ミネラルなどの生物ミネラルの摂取は運動による生体酸化と負荷を明らかに抑制する作用のあることが示唆された。又、このMKミネラルの摂取を中止した場合、CPKなどの疲労因子やエネルギー源の血糖値、中性脂肪などの検査から、生物ミネラルの摂取をやめると効力はかなり落ちてくることが明示された。
試験施設の名称及び所在地

鹿屋大学

 
鹿児島県鹿屋市白水町1番地


試験日程

  生物ミネラル摂取前の検査、測定    2001年11月16日 AM 8:00

  生物ミネラルの摂取期間        2001年11月19日〜12月4日

  生物ミネラル摂取中の検査、測定    2001年11月30日 AM 8:00

  生物ミネラル摂取中止後の検査、測定  2001年12月14日 AM 8:00

試験物質

@ MKゴールド
A 生物ミネラル水溶液(0.1%水溶性生物ミネラル)

被験者
鹿屋体育大学サッカー部、 部員8名

氏名(イニシャル)    年齢(歳)    身長(p)    体重(s)
   N.R            20       185.2       73.4
   S.K            19       176.7       71.2
   T.H            18       172.7       63.5
   T.M            21       175.0       63.2
   T.Y            21       181.4       81.9
   N.T            20       182.0       75.0
   Y.H            21       169.6       69.0
   M.T            19       171.7       66.6


試験方法

 試験物質の摂取
  各個人の1日のMKゴールドの摂取量は朝10粒、夜10粒の合計20粒、0.1%生物ミネラル水溶液は、1000g/日とした。生物ミネラル水溶液はいつ飲んでもよいこととした。
 運動量
  毎日同じ量の運動メニューを行ないながら生物ミネラル(MKゴールド:0.1%生物ミネラル水)の摂取前と連日摂取12日目の安静時(AM8:00)と15分間のエルゴメーターによる運動負荷後(PM3:00)及びミネラル摂取中止10日後の安静時(AM8:00)に血液と尿を摂取し、体の基礎測定を行った。
検査項目、測定項目
  血液学的検査
  PH、白血球数、赤血球数、血色素量、ザーリー、色素指数、血球容積、MCV、MCH、MCHC、血小板数、白血球分類、
 血液生化学検査
  A/G、総蛋白、蛋白分画、コリンエステラーゼ、ALP、r−GTP、CPK、LDH、クレアチニン、尿酸、ACP、LAP、血糖、総ビリルビン、直接ビリルビン、クンケル反応、GOT、GPT、血清アミラーゼ、中性脂肪(TG)、総コレステロール、HDLコレステロール、尿素窒素、(BUN)、無機リン、Ca、Fe、Na、Cl、K、Cu、Mg、
 尿検査
  PH、比重、蛋白、糖、ウロビリノーゲン、ビリルビン、ケトン体、潜血、
 免疫活性機能検査
  NK細胞活性
 尿による酸化還元電位(ORP)
 疲労検査
  フリッカー値の測定
 その他
  体重、体脂肪率、体温、血圧、脈拍数、

試験成績

1) 血液学的検査、(表1-1〜2参照)
 赤血球数、血色素量、ザーリー、色素指数、血球容積、MCV、MCH、MCHC、PHには明らかな差はみられなかった。血小板については安静時、運動負荷時共に生物ミネラル摂取中に平均値で増加の傾向がみられた。
 8名の白血球数平均値は安静時、運動負荷時共に生物ミネラル摂取中に明らかな減少がみられた。個人別には4例に明らかな減少、2例がわずかな減少、2例にわずかな増加がみられた。生物ミネラル摂取中止後では摂取前と摂取中の中間の数値を示した。
 血液像検査では好塩基球(Baso)に平均値で生物ミネラル摂取中及び摂取中止後に増加がみられた。
 リンパ球に平均値で、生物ミネラル摂取中、及び摂取中止後に減少がみられた。

2) 血液生化学検査(表2−1〜5参照)
 CPK(Creatine Phospho Kinase)は安静時、運動負荷時共に生物ミネラル摂取中に8名の平均値で明らかな減少がみられた。個人別にみても全例に減少がみられ、とくに4例には大きな減少がみられた。
 LDH(Lactic Dehydro Genase)は安静時、運動負荷時共に平均値でミネラル摂取中に減少の傾向がみられた。個人別にも1例を除いて7名に減少がみられ、4例は大きな減少がみられた。摂取中止後は摂取前と摂取中の中間の結果を示した。尿酸は安静時、運動負荷時共にミネラル摂取中及び摂取中止後の安静時に平均値も個別にも全例に小幅ながら減少を示した。
 尿素窒素(BUN)は安静時、運動負荷時共にミネラル摂取中に平均値において小幅ながら減少を示し、個別にも1例を除いて減少がみられた。
 総ビリルビン、直接ビリルビンは安静時、運動負荷時共に生物ミネラル摂取中に平均値で明らかな減少がみられた。摂取中止後は摂取前と摂取中の中間の結果を示した。
血糖値は安静時の生物ミネラル摂取中に平均値において増加がみられ、個別にも全例に増加がみられた。摂取中止後は摂取前と同様であった。
 中性脂肪は安静時、運動負荷時共に生物ミネラル摂取中に平均値において明らかな増加がみられたが、個別のデータでは明らかな増加は4例で1例が明らかな減少、3例がほぼ同じ数値であった。摂取中止後は摂取前よりは若干増加を示したものの摂取中に比べてかなりの減少がみられた。
 血清鉄は安静時の生物ミネラル摂取中に平均値で明らかな減少を示した。個別にみても7例に減少、特に5例は明らかな減少が示された。残りの1例は明らかな増加をみた。
マグネシウムは安静時、運動負荷時共に生物ミネラル摂取中に平均値も個別にもほぼ全例減少をみた。

3) 尿検査(表3参照)
 尿比重に生物ミネラル摂取中に平均値で減少をみているが1例に異常な減少1.025?1.005をみているので、このデータを除外するとあまり大きな差はみられていない。

4) 尿の酸化還元電位(ORP)(表4参照)
 生物ミネラル摂取中の個別データで8例中7例にORPの減少がみられた。又、全例、還元力の目安となるマイナスの数値を示した。生物ミネラル摂取中止後も摂取前よりは還元力を維持した結果であった。


5) NK細胞活性(免疫賦活能の検査)(表4参照)
生物ミネラルの摂取中に平均値で明らかな減少を示し、個別のデータでは5例が明らかな減少、3例がほぼ接近した数値を示した。生物ミネラル摂取後は摂取中よりさらに減少した数値を示した。
6) その他の検査測定(表4、5参照)
 疲労検査のフリッカー検査、脈拍数、血圧、体温、体重、体脂肪率には生物ミネラル摂取による明らかな差異はみられなかった。

結論

  今回、運動による生体酸化の抑制化の試みとして、生物ミネラルを運動選手に一定期間摂取させ、血液学的検査、血液生化学検査、尿検査、免疫活性能検査などから生物ミネラルの生体酸化の抑制効果を検索し、下記の結論を得た。

1) 生物ミネラルの摂取によってCPK、LDH、BUN、尿酸、総ビリルビンなどに減少がみられ、疲労の蓄積が少ないことが示された。

2) 生物ミネラルの摂取によって血糖値、中性脂肪の減少の抑制が示されエネルギー源の消費にすみやかに対応する生体作用を促していることが示唆された。

3) 生物ミネラルの摂取によってNK細胞活性や白血球数血小板数の増加の抑制が示され、生体内で異常な状態を抑制し正常化にする作業が的確に行われることが示唆された。

4) 生物ミネラルの摂取を中止するとNK細胞活性の減少以外には上記1)〜 3)の項目の検査結果は生物ミネラルの摂取前と同レベルか、若干の差にとどまるものがほとんどで生物ミネラルの効果があまり持続していないことが示された。


 以上のことより、運動選手への生物ミネラルの摂取は運動負荷によって生ずる生体の酸化を抑制することが明確に示された。